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レポート

コロナ禍の疲労マネジメント

新型コロナウイルスの感染が世界に拡大してから約1年が経ちました。変異型ウィルスに対しても一定の効果があるとされるワクチン接種が進んでいるのは明るいニュースですが、それでもあと1年は政治、経
済、社会全般における活動全てが、再開と停止を交互に繰り返していくでしょう。

悩ましいのは、その回復に「差」があること。国、業種、会社、地域の違い。医療でも診療科によって随分差が出ています。ただでさえ他人の芝生が青く見える人間心理ですから、不安や怒りなどの感情が湧い
てきても不思議ではありません。今が良くても先々の保証があるわけでもないので、質の違う不安も横たわります。自分でコントロールできることが少ない状況、変わることを待ち続けるこの「長期戦」では、
「疲労のマネジメント」がなんと言っても重要です。もちろん成長期、安定期であれば、疲れ=達成感だったこともあります。

しかし、「気力でなんとか持ち堪える」とか、「頑張ればなんとかなる」というエモーショナルな疲労マネジメントではもはや立ち行かなくなりました。長期戦は勝つより負けないことが大事なので、私たちの
頑張り方も変革が必要です。
ではどうしたら良いのでしょう。
「疲労状態を徹底して自覚する」こと。同僚や家族の疲労を自分ごととして「常にWatch」していることです。
「疲労」は3段階で捉えてみてください。
第一段階は一番低いLow Level「寝て起きたら回復する」状態。例えば、ゴルフとか旅行など楽しいイベントの疲れは寝たら回復する実感がありますよね。仕事でも寝たら回復する場合、疲労度は低いということです。2段階目Middle Level「起きても疲れがとれない、残っている」状態。首や背中が痛くて起き上がれない。起きても体がダルくて重い。頭がボーッとしている。やる気が出ない。この状態に睡眠不足
が何日も続くとか、身体や精神を酷使するような仕事が重なるとか、心が凹むような出来具があればあっという間に「High Level」の疲労となります。気力で頑張れても年齢には勝てませんからMiddleの疲労
が長く続けば身体のどこかがおかしくなって当然です。身体の疲労は自覚しやすいのですが脳の疲労は自覚しにくいのである日突然具合が悪くなるということがあります。「性格的なこと」ではなく「生理的な
症状」と捉えてください。
High Levelは疲労ではなく「過労」です。疲労は症状、過労は病気を引き起こします。メンタルヘルス不調、循環器系の病気、神経障害、各種臓器の異常など人によって異なります。病気として現れるタイ
ミングも人それぞれです。
これからは、疲れるまで「頑張ろう」ではなく、疲れないように「休もう」です。
「疲れたから休む」でもありません。自分を良い状態で長持ちさせるために、休む=充電&調整です。
Middle Levelの休み方にはコツがあります。土日の休みにプラスしてもう1日。
とにかく「3泊分」身体と脳を完全に休ませることです。気分転換はやめて何もしないでください。もちろん仕事も完全OFF。
携帯に転送されたメールもスルー。どこかに出かけてもいいので、とにかくボーッとすることです。これでかなり回復します。
回復しない場合は医療なり別の方法が必要です。健康であれば、ボーッとしていると退屈を感じます。それが回復のサインです。でもその後いきなりトップスピードにもって行かないでくださいね。
疲労マネジメントにはお互いの協力も必要です。「やらない」ことを理解して応援してあげてください。やらなくてもいいことを止めてあげること。納期を伸ばしてあげること。仕事を抱え込みやすい方であれ
仕事を手放すように支援し、目標値を低く設定して心理的負担を軽くすることです。自分がそういう配慮をしてもらったら、「大丈夫です」とつっぱねずにその時はありがたくそれを受け、回復した後、
の機会にお返ししましょう。それが組織で仕事をするということです。
しなやかに、したたかに、しぶとく、息抜きながら生き抜いてまいりましょう!

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