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現金報酬より仮眠の方が能力アップ!?

注意力の研究では、人の注意力は午前がピークでどんどん低下していくことが知られています。脳波活動が最もピークなのは、起床4時間後。6時おきの人は10時です。

そんな午前中から午後にかけて下がる注意力を保ち続けるにはどうすればよいのでしょう?

 

皆さんは社員の人にきっちり働いてもらいたかったら、どうしますか?

この仕事を終えたら特別ボーナス!みたいな現金報酬を考えるのが一般的だと思います。

 

社員の生産性を高めるには何が有効か。こちらの研究では、それを明らかにするために、1日に4回注意力テストが行われました。

 

                       

縦軸は反応速度、横軸はテストの時系列です。

午前が一番注意力が高く、午後にかけて低下していく。やはり同じ結果が得られました。

そこで、現金報酬を与える条件にしました。現場は盛り上がるでしょうが、注意力は改善しませんでした。

 

ところが、2回目のテストと3回目のテストの間、昼の時間帯に30分の仮眠をとる条件にすると、注意力は低下せず、むしろ向上することもみられたということです。

 

つまり、社員にきっちり働いてもらうには、現金報酬より仮眠が有効と。

 

これは価値観を覆されるような結果ですね。

 

社員の立場では報酬をもらうと気分は盛り上がりますが、それで作業がはかどるわけではない。というのはなんとなくわかる気がします。その場は盛り上がっていても、本音は「それとこれとは別」。ということでしょうか。

 

ところが人をやる気にさせなければならない場面では、報酬を与えるという選択をする方がほとんどだと思います。

 

その場限りのやる気より客観的な能力アップができる方法を選びたいですね。

 

 

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