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アメを最後までなめずに噛んでいたら睡眠不足!?

【睡眠不足かどうかを判断できるサインは?】

 

「自分の睡眠が足りているかどうかを簡単に判断できる方法はありますか?」

と質問を受けることがよくあります。

 

自分の必要睡眠時間は日照時間や年齢によって変化します。

臨床的には「起床4時間後に眠気がない」ということが、適切な睡眠時間の基準です。

 

自分の起床時間の4時間後に、ちゃんと集中できているかをチェックすれば、

睡眠が足りているかどうかを判定できるのですが、もっと些細な行動でも睡眠不足のサインが出ています。

 

例えば、アメをなめているときに、最後までなめていられますか?

すぐに噛んでしまう、という人は、これが睡眠不足のサインです。

 

 

アメを噛む

 

 

【脳を目覚めさせるセロトニン】

 

脳を目覚めさせる神経伝達物質の1つにセロトニンがあります。

 

セロトニンは、正確には、脳が眠るのを抑制することで起きているのを助けるように

働いています。急な出来事にびっくりしないように、気持ちを安定させて穏やかに脳を覚醒させています。

睡眠が不足するとセロトニンが減ってしまい、起きていることが維持できなくなるので

うとうと居眠りをしてしまいます。

脳は、この居眠りを防ぐために、セロトニンを分泌させようと体に命令します。

 

セロトニンは、リズムのある運動を繰り返しているときに分泌される特徴があります。

テンポよく歩いたり、食べものを噛んでいると、セロトニンが分泌されます。

 

アメをすぐに噛んでしまうということは、睡眠不足でセロトニンが減って眠ってしまいそうなので、

脳がセロトニンを分泌させて起きている状態をなんとか保とうとしているサインなのです。

ボールペンをカチカチ鳴らしたり、貧乏ゆすりや机をコツコツ叩いたりするのも同じ現象です。

 

【睡眠不足状態からの対策では解決しない】

 

では、アメやガムを噛めば、頭がシャキッとするのか、というとそうはいきません。

脳が眠ってしまうのをぎりぎり避けているような感じなので、

噛むことなどのリズム運動では根本的な解決はしていません。

 

根本的に睡眠不足を解決するためには、朝、起きたら窓から1m以内に入りましょう。

セロトニンは、夜に眠るのに必要なメラトニンの原料になっています。

朝目覚めたときにメラトニンがしっかり減るほど、昼間のセロトニンは増えます。

セロトニンの働きで昼間は余裕をもってやるべきことに集中でき、

夜にメラトニンが増えて眠くなったタイミングで少しでも早寝をして累積睡眠を増やしてみましょう。

 

 

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